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やっぱりあぶない投資信託の御紹介
著者:水沢 渓 出版社:三五館
今月より、少し今までとは変わったパンフレットになるのです。
吉田が本人でおもしろいなと思った本を短くまとめて、読書感想文のような形式で皆様に本をご紹介しようと思います。

今回は、投資信託についての警告本になるのです。
私自身は今まで株式投資をしたことはありません。これからもすることはないと思います。
ただ、「プロが運用する」投資信託には少し興味がありましたので、2種類購入し各々1年間保有してみました。
感想は、「思っている程、収益はあがらないものだな。」です。汗水流さずに、お金をもうけようと言うこと自体があやまりなのか?それとも何か私たちにはわからない「別世界」があるのか?
この本は、そんな私に少し「知らない世界」を教えてくれました。著者が元山一証券に勤めていたということも興味をひいたのです。
皆様に何かお役に立てればいいなと思います。
第一章は 投資おすすめ論 6つの大間違い です。
1.投資は今人気が集まっているから「オススメ」?
今、人気が頂点に達しているということは、これからは下り坂になるということですね。
上がったものは下がる、ここに例外はありません。大切なお金をドブに捨てるのと同じ位危険なこと。
と著者は述べています。一種の熱病?赤信号皆で渡ればこわくないの心境でしょうか?
2.投資はプロに任せ、プロが運用するから「オススメ」?
著者は「現場を知っている一人としてはっきり言いますが、日本には株式の運用に関する本物のプロがほとんど存在していません。」
と言っています。これは意外でした。運用する人をファンドマネージャーと呼ぶのだそうなのですが、ファンドマネージャーも会社に属する「サラリーマン」で、
上司にさからうことが出来ないとのこと。さからえば、悪くすると「クビ」になってしまいますから。
本物の「プロ」と呼べるファンドマネージャーは決して会社の思うようには仕事をしないので、会社としてもそのような人間をはじめからファンドマネージャーに任命しなくなるとのこと。
「日本のファンドマネージャーは、会社内の異動や、配置転換で経験がほとんどなかったり、能力がない者がつかされることもあり、プロフェッショナルと呼ぶには程遠い人が多いのです。
それでもあなたは、”プロ”に財産を一任しますか?」
と述べています。本当だったらいやだな〜と思います。
3.投信は銀行や郵便局が熱心に勧誘しているから「オススメ」?
ここでは、著者はかなり厳しいことを言っています。
投信は、本質的に元本の保証されない商品です。銀行や郵便局が一生懸命販売するのは「募集手数料」や、「信託報酬」という名の手数料が会社に入り会社が儲かるからであってお客さんが儲かるのではないのです。
と述べています。本当ならこわいですね。私たちお客のことは、どうでもいいってことですから。
投信を勧めている人間も、投信のことはほとんど知らないとしたら・・・。
更に追い討ちをかけるかのようにこのように述べています。
「日本の銀行や証券会社は、過去の実態を見ればはっきりしているように、客にとってはマイナスなことを平気でやってきました。
決して顧客のことを考えてではなく、自分達が儲かるからだと言うことを忘れてはいけません」と。

4.投信は運用が有利だから「オススメ」?
よく「銘柄を分散しているから安全」をキャッチフレーズにしていますが、いくら分散していても個々の銘柄を高値で買う場合が多く、決して安全、有利とは言えないとのこと。
逆に、不必要になった銘柄(売るに売れない銘柄、損失を出してしまって表に出すことがはばかられる銘柄だと思うのですが)を投信に肩代わりさせてしまい、扱いに困る株(クズ株←ひどい言葉ですね)を混ぜて分からなくしてしまうとのこと。
「投信はゴミ箱」と呼んでいる証券マンもいると聞いて、お客さんのことなんて何も考えていないひどい行いだなと腹が立ってきました。
北海道の食肉加工の会社もこの一週間位、テレビで色々言われていますが、「企業の社会的使命」って何なんだろうと考えさせられます。
5.投信は分配金がもらえるから「オススメ」?
投信の売り文句に「毎年、銀行金利をはるかに上回る分配金がもらえる」といったものがあり、魅力の一つなのですが、これも要注意とのこと。
過去には、毎年高い分配金を出していながら償還時には、元本を大きく割り込んだ投信もあったらしいのです。
「いくら利子がたくさんついたとしても、元本がどんどん減っていくような銀行には、お金を預けられませんよね。」と著者が述べています。
投信の場合、分配金の高さが必ずしも業績が良いことを表すものではないことをよく理解しておかなくてはならないようです。
また、分配金には、支払われるたびに原則として20%の税金がかかってくるので、これも要注意だそうです。
毎月分配型は避けた方が良いのかもしれません。
6.投信は株式投資より危険性が少ないから「オススメ」?
投信の最大のキャッチフレーズは「危険性が少ない」ということですが、これは嘘です。とのこと。
分散投資であれ、優良株投資であれ、株式に投資する以上、危険は常につきまとうのは当然ですよね。
「危険は分散しているから大丈夫」などと、まことしやかに言っていますが、要注意みたいです。
以上が第一章の概要です。
第二章からは更に詳しい解説がなされています。
私なりに大切だな〜と思った所には赤線を引っ張ってみました。何かのお役に立てれば幸いです。
歯科医業を生業とする私がこのような本を読んでいることに皆様はきっと意外だと思われたと思います。
今、団塊の世代の方々が退職金を手に第二の人生を楽しもうとされております。
このお金を狙って、投信に代表される金融商品がたくさん出てくることでしょう。
でも、注意しないとせっかくの人生のボーナスとも言える退職金が「だまし取られる」(言葉が汚くてすみません)危険が高いようです。
企業倫理も地に堕ちた今、金融商品だって「良いもの」であるかわからないのですから。
私の母は、今年で81歳ですが、若い頃生命保険会社で働いていたらしいのです。
その母はよく「お客をお客とも思わない会社が多い」と言います。
また「国債は絶対に買ってはいけない」とも言います。
「国債」が何か分からない小学生の頃から言われていたかもしれません。
祖父が戦争中に購入させられた「戦時国債」が戦後、カミクズとなり、祖父の傍で「紙くず」を燃やす手伝いをしていた記憶がよみがえってくるのでしょう。
この本が、何かのきっかけになれば幸いです。
お読みくださいまして有難うございました。
次回は「国債は買ってはいけない」という本の御紹介をいたしたいと思います。お楽しみに。
吉田 徹
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